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この写真を見て、いったい何という動物かすぐにわかる人は、果たしてどれくらいいるのでしょうか?
何だと思った? ^^ 実はこのコは、オポッサム。 可愛い!!と思った? それとも、何じゃこりゃ? と思った? (笑) オポッサムは、北アメリカ及び南アメリカに生息する、有袋類のネズミである。 見てのとおり、ネズミといえど、大きさは猫くらいある。 ロサンゼルスから1時間半ほど車で走ったところにある、Big Bear Lakesという場所。 冬はスキーリゾートとして賑わう、山の中のこの小さな街にある、小さな小さな動物園。 園内をウロウロしていると、すぐそばにある小屋のドアが開いて、写真の女性が顔を出した。 この色白のミッキーマウスみたいなオポッサムを抱っこして。^^ オポッサムは、カリフォルニア辺りで暮らしていると、割と普通に見かけることが多い生き物である。 住宅地をウロウロしていることも少なくないし、見かけても「あ、またオポッサムだ」と驚きもしない。 実は我が家の近辺にも野生種が暮らしているらしく、ある夜、キッチンのゴミをゴミ袋にまとめて 少し後で捨てに行こうと玄関の外に出しておいたところ、荒らされた状態になってて驚いたことがあった。 ノラ猫?! と思ったら、サッと身をひるがえしたのはなんとオポッサム。 ゴミ袋は角が破られていて、バナナの皮が引っ張り出されていた。 ゴミ漁りをしてくれた当のオポッサムはといえば、階段の途中でこちらを見ながら硬直していた。 (驚くとフリーズしちゃう生き物だということで知られている...^^;) 住宅地にいるとはいえ、これでも一応「野生動物」だから、恐怖心から襲ってきたりしたら怖いな...と思ったものの、写真撮っちゃおうかな...という気持ちも沸いてきたので、カメラを撮りに行って戻ったところ... オポッサムくんはフリーズ状態から開放されたらしく、すでにその姿は見えなくなっていた。 ああ、どこか行っちゃった...という気持ちと、行ってくれてよかったという気持ちが交差したっけ。(笑) ところが、その数日後の夕方。 外出先から戻ってきた私たち。 私の前を歩いていたJが、玄関に続く外階段を数段昇ったところでいきなり止まった。 慌てた声で「戻って!戻って!」と。 何事かと思えば、階段を昇りきったところ、玄関に通じるスペースに 先日ゴミをあさっていたコとおそらく同じ個体と思われるオポッサムがまたいるではないか!! あわわわわ...この前食べ損ねたバナナの皮で味をしめちゃったの~?! シッシと追い払おうとしても、またもやオポッサムはフリーズ状態になってしまい、動かない。 (この、驚くとフリーズしてしまうという習性のせいで、車にはねられちゃうことが多い気の毒な生き物。 ヘッドライトに照らされるとビビってその場でピッと硬直しちゃうってことよね...) 困ったなあ...どいてくれないと家に入れないよ~...と思っていたら ノソノソとゆっくりのんびり、オポッサムくんは屋根伝いにどこかに行ってくれた。 ...ホッ! ^^; と、れっきとした野生動物でありながら、そんな微妙な存在のオポッサムなのである。 はっきりいって巨大なネズミだし、一般的には害獣扱いされていると思う。 でも、この動物園の女性は、そんなオポッサムをいかにも愛おしくてたまらないという風に抱っこしている。 その様子があまりにもほほえましかったので「オポッサムだよね、その可愛いコ?」というと 「そうよ、このコはね、私のベイビーなのよ♪ すっごく可愛いのよ。今からね、ガールスカウトのコたちにこのセルマ(オポッサムの名前)について話をするから、よかったらいらっしゃい」とのこと。 というわけで、ガールスカウトの女の子たちと一緒に、話を聞くことにした。^^ セルマちゃんは1歳になるオポッサム。 母親が交通事故で死んでしまい、みなしごになったところを保護された。 最初は手のひらに乗ってしまうくらい小さかったのに、無事にこんなに大きく育ってくれた。 今はこうして、女性に抱っこされて来園者にオポッサムの生態を説明するのに役立ったり ときにはこの一人と一匹は学校に出向いていって、子供たちの前で同じように話をしたりもするという。 「子供たちの前にこうしてセルマを抱っこしていってね、オポッサムよ...と紹介を始めると、たいてい『え~~~!!』というネガティブな反応が返ってくるのよね。まあ、害獣扱いされたりするから仕方ないけれど(笑)。でもね、セルマの身の上や、オポッサムが実はいかに清潔で可愛い動物であるか話してあげるとね、だんだん子供たちの顔つきが変わってきてね、終わった後では、みんなセルマの顔を近くで見たがるのよ。そして、『可愛いね~』っていってくれるの」 セルマちゃんを「マイ・ベイビー」というだけあって、いかにも嬉しそうに女性はいう。 セルマちゃんは、リードも何もつけられていない。 ホントにおとなしく、「人間のママ」であるこの女性に全身の体重をあずけたまま、ジッとしている。 可愛い可愛いセルマちゃん、人間のママといつまでも、幸せにね♪ ↑害獣なんて失礼しちゃいましゅよね♪ と今にもいいそうなセルマちゃんにポチっと応援ありがとう♥ ★撮影場所★ Moonridge Animal Park 43285 Goldmine Drive Big Bear Lake, CA ビッグベアのスキーリゾートのすぐ横に位置する、小さな動物園。 もとは怪我をした野生動物の保護施設としてスタートした。 実は世界中でも数少ない「Alpine Zoo(標高の高い土地に生きる生物を主に飼育する、そして場所もまた標高の高いところにある動物園)」の一つである。 ちなみにここの標高はおよそ2,133メートルで、アメリカ国内の動物園としては一番高い。 →HP →Map Top▲ |
by mari_ca
| 2010-03-28 17:18
| 動物
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