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2ヶ月ほど前、ロサンゼルス動物園(以下LA動物園)でコモドドラゴンの卵が孵り
22匹の赤ちゃんが生まれたと聞いていたので、ぜひ見てみたいと思っていた。 コモドドラゴンの繁殖に成功している動物園は少なく(全米で10園以下) ここ、LA動物園でも、今回が初めての繁殖成功例だとかで 孵化したときはちょっとしたニュースになったのを覚えている。 というわけで、久しぶりにLA動物園へGo! (トカゲ系がダメな人、今日はスルーしてね!!) ...ところが... コモドドラゴン舎には成体しかいなかった。 Komodo Dragon学名:Varanus komodoensis 和名:コモドオオトカゲ 絶滅危惧種 あれ? コモドのコドモは何処に? ...と思い、そしてふと気がついた。 親が世話をする哺乳類と違って、これは爬虫類なんだから 卵から孵った幼体がここにいるわけないのでは? まだ小さいから展示してないのかなあ... 私たちと同じようにチビドラゴンを見に来た人も多かったように思う。 だって、いつもはそんなに賑わってないと思うコモドドラゴン舎にかなりの人が集まっていたから。 ま、展示してないなら仕方ないか... レアな生き物の幼体だから見たかったんだけどね~ などと思いながら他の動物を一通り見て、帰る前に入り口近くの子供向けコーナーと そのすぐそばにある特別展示(人工保育中の生き物や特別なケアが必要な個体がいるところ)を覗いていこうとしたところ... あああ、チビドラゴンたち、こんな地味なところにいるじゃんいるじゃん!! 結構見たかった人がいたんじゃないのかな... 成体を展示してあるところに、園内のどこに行けば幼体が見られるか書いておけばいいのに。 ひゃ~まだ小さいねえ。 孵化直後の体長が、およそ30センチから50センチ(尻尾含)というから 生後2ヶ月の今はそれよりちょっと大きいくらいかな。 ペットショップで見かけるような、普通の人にも飼えるトカゲと同じような印象だね。 ところがこのおチビちゃんたち、大人になるととんでもなくデッカくなるのである。 どのくらい大きくなるかというと... 体長2メートルから3メートル、体重約70kg! 巨大な個体では、体長3メートル13センチ、体重はなんと166kgにもなるという。 クギのような歯を60本持つ、知られている限り地球上で一番巨大な(一番重い)トカゲ。 しかもバリバリの肉食爬虫類なのである。 30年以上も生きるという彼らの姿は、まるで肉食恐竜なのだ。 インドネシアのコモド島、そしてその周辺の数島に住むこの大トカゲ、 動物園で見る個体はあまり動いてないことも多いけど、実際にはこんなに獰猛らしい。^^; (2:15以降、人によっては衝撃映像かもしれません。観覧は自己責任でどうぞ) ⇒http://www.youtube.com/watch?v=q7CQInAXoqY なんと自分の体の大きさの10倍もの大きさの獲物をしとめるというからスゴすぎる! コモドドラゴンは獲物をしとめるときに、ほんの一咬みすればいいらしい。 その場で殺さなくとも、この一咬みによって咬み付かれた動物は数日のうちに死んでしまう。 長い間、この「一咬みで殺せる」というのは 「コドモドラゴンの口中には食べ残しを栄養とする7種類以上の腐敗菌が増殖しており、噛み付かれた獲物は敗血症を発症して死亡する」 が理由だと考えられてきたのであるが、つい最近になってから新しい研究成果が発表されている。 メルボルン大学のフライ氏らによる新説は次の通り。 「コモドオオトカゲは獲物の血液の凝固を妨げ、失血によるショック状態を引き起こす毒を持っている。毒は、ノコギリ状の歯で噛み付いて引っ張るような動作により、歯の間にある複数の毒管から流し込まれる。これは、毒の注入に特化した結果、牙としての強度や殺傷力が弱い毒蛇などと異なり、歯自体の強度と殺傷能力を保ったまま毒の注入を可能とする構造であると推測される」 参考資料:ウィキペディア フライ氏の研究チームによる発表はこちら⇒毒で獲物を仕留めるコモドオオトカゲ(日本語) どっちにしても怖いよ、これは...^^; 実際に、野生のコモドドラゴンに襲われ死亡した人間のケースも記録に残っているみたいだし。 幼体のときは結構可愛いのになあ... ちなみに「幼体が木の枝の上にいる」のは、コモドドラゴンの成体に食べられないため、だとか。 共食いしちゃう生き物なんだね... たいていの生き物というのは、子孫を残すことが生きている上での最終目標だと思うんだけど 自分の子供たちまで喰らっちゃうとなると、何がなんだかよくわからんと思うのは私だけ? 22匹の幼体のうち、11匹がOhio州のColumbus Zooへ行くことになっているらしい。 その他の個体も、絶滅危惧種ということで「SSP=Species Survival Program(種の保存プログラム)」に従って各地の動物園へと送られるという。 LA動物園に残るのは、すでに成体である2匹だけ。 そっか、チビドラゴンたちはみーんな他の動物園に行っちゃうんだね。 今回見られてラッキーだったなあ。 現在、コモドドラゴンの野生種は2500匹程度存在すると考えられている。 絶滅危惧種となってしまった理由は「開発による生息地の破壊(現在は生息地が世界遺産として登録されている)」「餌の減少(餌となるシカなどを人間が狩りつくしてしまった)」などであるという。 チビドラゴンたち、各地の動物園で元気に成長して欲しいね!^^ やっぱりあんまり大きくならないうちに運ぶんだろうなあ。 3メートルにもなってから移動させるのはハンパなく大変そうだもんね。(笑) ↑大人になったら怖いけど...まだまだ可愛いチビドラゴンくんたちにポチっと応援ありがとう♥ ★撮影場所★ Los Angeles Zoo 5333 Zoo Drive, Los Angeles, CA 90027 ⇒公式HP ⇒Map
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by mari_ca
| 2010-10-18 13:08
| 動物
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