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子供の頃から蝶が好きだった。
実家の裏にひっそりと植えられていたサンショウの木に、キアゲハが卵を産みつける。 その幼虫を捕まえ、自室でプラスチックのケースで飼っては、蝶になるまで育てていた。 母親は「女の子なのに芋虫なんて気持ち悪い」と眉をひそめたけれど 食欲旺盛な緑色の幼虫がやがてサナギとなり、ある朝それがぱっかりと割れ美しい蝶が出てくる様子は 子供だった私にとって、胸がドキドキするほど魅力的な、小さな自然の神秘だった。 San Diego Zoo's Safari Park(旧称Wild Animal Park)では今、蝶の温室が開催されている。 これまでにも何度か行ってはいるけれど、今年はちょっと気合を入れて初日に訪れてみた。^^ 湿度の高い温室の中は... 鮮やかな蝶たちがヒラヒラと舞い、そのあまりの光景にため息が出るほど。 たくさんの種類の蝶がいたのだけれど、やっぱり目玉はこれ、ブルーモルフォであろう。 片方の羽が子供の手のひらほどもある、大きな大きな蝶である。 私は、モナーク(オオカバマダラ)と同じくらい、このモルフォが大好き♪ え? こんな地味な茶色で、まるで蛾のような模様がある蝶のどこがいいのか...って?(笑) このモルフォ蝶、羽の外側は確かに地味な感じではあるけれど... 実は、羽の内側はこーんな見事な青色をしているのである。 奇跡の色とも呼ばれるこの青い色は、金属的光沢を持って信じられないほどに美しい。 その美しい青い羽をチラチラさせながら飛び回る姿は、まさに飛ぶ宝石の名にふさわしい。 大きな大きな蝶なので、ヒラヒラ飛び回るというよりも、バサバサといったほうがいいかもしれない。 まるで紙で作ったオモチャの蝶が、ピアノ線で吊るされてあちこち羽ばたいているといった印象なのだ。 飛び回るモルフォたちの動画⇒http://www.youtube.com/watch?v=wS7Z-nD71dY モルフォたちは、平気で人の頭や肩に止まったりする。 自分の身体に蝶が止まってくれるというのは、蝶好きの自尊心をくすぐる。 まるで蝶たちが、こちらが蝶好きであることを理解してくれたように勘違いできるからである。^^; モルフォたちはそんな人間の幼稚な心境を知ってか知らずしてか そっとこちらの身体のどこかに舞い降りてきて、ときには数分もの間、そのままじっとしているのだ。 頭の上に止まられたりすると、モルフォの重さを感じることもできる。 それはおそらくマッチ棒1本か2本程度の重さなのであるが 彼らの重さを感じることができるということさえも 蝶好きなものにとってはなんだか感動する要因の一つであるのは間違いない。(笑) 温室の隅にはこんな風にモルフォたちが集まってたりもして... 青い色が見えないと、モルフォだと知らない人はギョッとするかも? かなり大きな蝶だしね...^^; 子供の頃に育てていたキアゲハたちは、羽化直後しばらくは大人しかった。 羽が完全に乾いてもなお、そっと差し出した指先に促されるままに乗ってきて やがて私がそれっと外に離してやるまで、手の上でじっとしていた。 蝶の温室に行くと、あの頃のキアゲハたちのことを懐かしく思い出す。^^ ↑モルフォの青色に魅せられちゃったらポチっと応援ありがとう♥ ★撮影場所★ San Diego Zoo's Safari Park (旧称:San Diego Wild Animal Park) 15500 San Pasqual Valley Road, Escondido, California 92027 もともとはサンディエゴ動物園の動物繁殖施設。 1800エーカーという広大な敷地で、可能な限り本来の生息環境に近い状態で動物が飼育されている。 檻の中に閉じ込められた動物とは違い、みんな活き活きと幸せそう♪ サンディエゴ動物園とは年間パスを共通しているので、パスを買うとどちらにも行き放題になる。 夏はかなり暑くなる場所にあるので、帽子など、熱射病対策を忘れないように。 ⇒HP ⇒Map
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by mari_ca
| 2011-04-11 23:16
| 動物
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