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ジャズピアニストのレイチェル・Z(ゼットではなくズィー)のライブを観に行った。
場所はオレンジ・カウンティはFullerton市にあるジャズクラブ&カフェ「Steamers」。 平日はジャズのライブがあっても飲食費以外にチャージされないとのことだが、今日はレイチェル・Zということで一人あたり$8...って、それもとんでもなく安い。 ただ一人最低2品目注文する必要がある。 出された食事は、ものすごくグルメで美味しい!というわけではなかったが、決して悪くはなかった。ドリンクの値段も味もまあ普通程度だったし。 同じ形式でディナーを取って、もしくは取りつつショーを観るようになっている「The Coach House」よりは100倍くらいマシな食事だ。 Coach Houseは予約さえしっかりしておけば、ライブを観るのに大変適したクラブだが、食事は超が5つつくくらい不味い。あまりに不味いのであてつけのために弁当持参したくなるくらいである。 レイチェル・Zは腱鞘炎を起こすのではとこちらが心配になるくらいの勢いでピアノを弾くし、トリオ編成だったのでウッドベースの女性とドラムの男性がいたのだが、彼らも良かった。 演奏が始まったのが8時半ちょいすぎくらい。途中休憩を挟んで最後の一曲が終わったのは深夜の12時半だった。$8でこれだけ観られるのは安い! おかしかったのは店のオーナーのテレンス氏。 50代半ばくらいだろうと思われる上品な紳士なのだが、オーナーなのに自分で客を席に案内しちゃうし、マイクを握って「今日は来てくれてありがとう~~~~!」とガンガンにMCしちゃうし、自前らしいカメラを首から下げてミュージシャンの写真を演奏中にパシャパシャ撮りまくっていた。ああ、彼は本当に自分のビジネスが大好きなんだなあと、微笑ましく思ってしまう。 店はそれほど大きくないので、満員になったときでも100人くらいしか観客はいなかったと思う。レイチェル・Zはそれなりに知られているらしいが、途中退席する人は少なくなかった。やはりチャージが$8だと別に最後の最後まで見なくとも損をした気分にはならないだろうし、カフェでもあるので食事を取りに立ち寄っただけの人もいるだろう。私は小心者なのか、こういう小さなライブハウスで途中退席するのは演奏する彼らに悪いような気がしてしまうので、11時を過ぎてちょっと頭がボーっとしてきたもの、最後まで観た。一緒に行ったJは彼女の大ファンなので、堂々と途中退席する人たちに不満ありといった顔を向けていたが、まあこればかりはどうにもならないし。 ハリウッドあたりのクラブにライブを観に行ったりすると、夜中なのに高速が渋滞していたりして(それがロスアンゼルス...)帰宅するのに1時間以上かかったりすることがあるが、ここは車でほんの15分くらいの距離にあるのでその便利さはうれしい。 それにしてもカリフォルニアの人っていうのはドレスアップという言葉を知らない。 ちょっとオシャレなジャズクラブに行くんだから、ちょっとだけでも気取って行ったなら楽しいのにと思うのは余計なお世話なのだろうが。 けれど東海岸出身のアメリカ人は大抵こう言う。 「そういう時にドレスアップしないのは西海岸出身者よ。東海岸側の人間はオシャレ好きだもの」 別に私たちがそれほどめかし込んで出向いたわけではなかったけれど、小奇麗に見えるように、くらいには気を遣ったつもりだ。 目の前に座っていたでっぷりとしたアメリカ人男性の、ヨレヨレになったTシャツの後姿を見ながら、ついそんなことを考えてしまうのだった。 ほんの一瞬ですがライブの様子 Top▲ |
by mari_ca
| 2007-03-24 18:07
| 音楽がらみ
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