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仕事の量があまりにも多すぎて私一人では消化しきれなくなってきたため、 (今の会社は小さな小さな会社で、グラフィックデザインを担当しているのは私一人) 短期間のヘルプということだけれど、手伝ってくれる人を募集する広告をだしたところ... 何人かの応募があり、おそらく作品サンプルを見て審査した結果だと思うのだが、 そのうちの一人がやってくることになった。 けれど... やってきた、その「選ばれた人」を見て、失礼ながら正直いってビックリしてしまった。 だって...Mac Bookではなく、デッカイiMac持参でやってきた(←ここですでに私はウケた)その人は どう見ても60代後半、もしくは70代と思しき、オジイちゃんだったんだもの。^^; 私が抱いた第一印象は... へ? このジィちゃんがヘルパーとして来ることになったグラフィックデザイナー?! ∑( ̄□ ̄ノ)ノ こんなことをいうと、それは偏見だ...という人もいるかもしれないけど、はっきりいって 彼、T氏の歳で、Mac(主にアドビ社のイラストレーター&必要であればフォトショップ)を自在に使って グラフィックデザインなどという作業ができる人は、かーなーり少数派なのではないか?と思った。 以前私は、当時50代半ばの同僚にイラストレーターの操作を教えていたことがあったのだが、 なかなか覚えてくれなくて、教えていた私も、生徒役であった彼女もクタクタになったものだ。 「Macでデザインする作業なんて無理」と言い切った彼女は、半ば自嘲的に 「アタシたちの時代で、カレッジでグラフィックデザインを学んだ人はね、 みんなコレとコレしか知らないのよ~~(泣笑)」 といいながら、カッターナイフと糊を手にして苦笑していたものだ。 そういうことを経験してきたからこそ、70歳近くになってイラストレーターを使いこなすT氏には驚いた。 (乗ってる車はミニクーパーだし...ハイカラなジイさんなのである。^^) そういえば、アメリカにやってきたばかりの頃「年配の人が普通にたくさん働いているな」と思ったものだ。 60代も半ばをとっくに過ぎているに違いない、という人が普通に仕事をしていることが実に多いのである。 働かなくては食べていかれない...という人もいるだろうし 隠居生活をするには体力がありあまっているし、お金を稼ぐのが好きだから働く...という人もいるだろう。 個々の理由は何であれ、社会の一員として働く老人たちが少なくないことに気づかざるを得なかった。 ラスベガスなどのカジノには、カクテルウェイトレスがいる。 ギャンブルに興じる人たちに、飲み物はいらないか?と聞いてまわり、 注文を受けると、カジノが提供する無料のドリンクを持ってきてくれるのである。 (タダとはいえ、ドリンク一つにつき1ドル程度のチップはあげてね) どこのカジノにもこういったウェイトレスがいるのだが、その制服は、昔ながらのセクシー路線。 露出度の高い制服を着ることになるとわかっているからか、 やっぱり若くて顔もキレイ、スタイルも平均以上という女性がこの仕事をしている場合が多いのだが... ある日、こんなウェイトレスがいて驚いた。 後姿はフツーに色っぽいお姉ちゃん... ところが、振り返った顔はどうみても「オバアちゃん」だったのである!! そう、オバちゃんではなく、オバアちゃん。 スゴイな~、どう見ても60代なのに、こういうカッコしてこういう仕事しちゃうんだもんな~。 しかも、おそらく本人もスタイルに自信があるから応募したんだと思うけど、後姿はかなりキレイ。 面接にやってきた彼女を採用したカジノ側も、いい意味でスゴイな...という感じ。^^; でもね、スゲ~...とビックリしたのと同時に、彼女がすごくカッコよく思えたのも事実。 だって、やっぱりこういうカッコして、カジノ内を堂々と歩き回ってドリンクオーダーを取る仕事をしている 60代の女性って、なかなかいないと思うから。 以前、小旅行をした先の小さなレストラン。 ウェイトレスが3人いたのだが、3人が3人とも、60代半ばの「オバアちゃん」だった。 でも、仕事はテキパキできるし、3人が3人とも、ホントにカッコよかった。 しかも、キャリアが長いらしく、客への対応もまさにプロ。 チップのためか張り切りすぎて、鬱陶しくなってしまうウェイターやウェイトレスを見ることもあるけれど 彼女らは、しつこすぎず、けれどしっかり客に気を配っており、絶妙のタイミングで世話を焼いてくれる。 常連も多いらしく、顔見知りが来ると 「あら~、今日は遅かったじゃないの!」 「久しぶりね~。しばらく姿が見えなかったから、どうしてるのかと思ってたのよ」と、家族かお友達のノリ。^^ 久しぶりね~といわれた若い客も、まるで母親に話しかけられた子供のような顔になって、嬉しそうだった。 その丸太のような逞しい腕をしたオバアちゃんウェイトレスに、 「コーヒーのおかわりはどう?淹れたてだから特別に美味しいわよ♪」などと、 ニコニコ顔で話しかけられるうちに、なんだか「友達の家に泊まりにいったところ、 翌朝友達のお母さんが朝ごはんを作ってくれた」ような気持ちになってしまった。(笑) 常連客の中には、そんな古き良きアメリカの家庭の雰囲気を味わいたくて、 ここに来る人もいるのかもしれないな~...と思った。 最後に一つ、そんな「元気に働くカッコいい老人」の中でもサイコーにカッコいい人をご紹介。 それはテキサスに住む、Jの祖母である。 (養父の母なので血のつながりはないものの、Jにとっては、大好きな優しいお祖母ちゃん♪である) 以前にもこの話は少々書いたのだが、J祖母、90代半ばにして、ほんの少し前まで仕事をしていた。 どんな仕事かって? 「老人のお世話」という仕事。(笑) 彼女が90代半ばなのだから、お世話する老人というのは、当然ながら彼女よりもはるか年下である。^^; カッコよすぎるよな~、そんなのって。(笑) ほんの少し前まで...というのは、数ヶ月前、庭で転んで腰を痛め、生まれて初めて入院したのだが、 それを機に、J父に「もう歳なんだし、そろそろ仕事はやめたら?」と諭されたため、であるらしい。 ちなみに入院中も、トイレに付き添いましょうか?と看護婦が気遣ったときに 「アタシは一人で用くらい足せるから放っといて!」といって周囲を唖然とさせ、 退院が決まったときも、普通なら90代の患者が退院するとなると、家族の者がやってきて あれこれ退院準備をするらしいのだが、彼女の場合、テキパキと自分で身の回りを片付け、 荷物も自分で持ってスタスタと病室を後にし、またもや周囲をビックリさせたらしい。(笑) 最近は、若いのにニートだの引きこもりだの、何もしないで毎日ボーっと暮らしている人もいる。 そんな彼らに、こんなカッコいいシニアたちのパワーを分けてあげられたらいいのにね~。(笑) ※アメリカの履歴書には、性別や生年月日を書き込む必要がありません。 ↑シニアパワーに拍手してポチっと応援ありがとう♥ Top▲ |
by mari_ca
| 2010-01-13 14:50
| Viva! めりけんらいふ
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