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今回訪れたのは、デビルズ・ポストパイル(Devil's Postpile)国定公園。
ポストとは「柱」のこと。 パイルとは「積み重なっている」状態のものを指す。 冬の間はスキーリゾートとして人気のマンモスレイクス市。 小さな町を通り抜け、山道に入る直前、スキーのリフトを横目にシャトルバス(7ドル)に乗り込む。 ちなみに冬は積雪のためにポストパイルまで行けなくなってしまうので このシャトルバスも、6月半ばから10月半ばのみ運営している。 公園内でキャンプする人は自家用車で乗り込んでいいのだが シャトルバスがそんな車とすれ違うときはちょっとドキドキ。 だって山道は狭いし、当たり前だけどやたらとウネウネ曲がりくねってってるんだもの。^^; 30分ほどシャトルバスに揺られ、着いたところはポストパイルへ続くトレールの入り口。 ここから800メートルほど歩くと...「悪魔が積み重ねた」たくさんの六角形の柱が顔を出す。 柱の高さは60フィート(18メートル)ほどだとか。 想像していたのより小ぢんまりした感じかなあ。 詳しく調べないで来ちゃったせいなんだけど、もっと、見上げるくらい大きなのを想像してたから。 誰かが削ったようなキレイな六角柱がたくさん、それに加えて五角柱や四角のもあるみたい。 専門用語では、玄武岩の柱状節理(columnar joints)といい 理想的な条件が重なると、キレイな六角形を形成するのだという。 今からおよそ100,000年前。 火山活動のさかんなこの谷に、大量の玄武岩溶岩が流れ込んだ。 ゆっくりゆっくり固まった溶岩は、やがてひび割れ、六角形の柱を形成する。 そしてさらに80,000年の歳月が流れ、今度はこの谷の上を氷河が流れた。 巨大な氷河は玄武岩の柱の横腹をえぐりとり、さらに最上部をタイルのように滑らかにした。 だから、柱の最上部に行くと、まるで丁寧に石畳を敷いたような光景が出現。^^ ちなみに、なぜ「六角形」かというと... ハチの巣や亀甲、雪の結晶に見られるように、自然界で一番安定した形が六角形だというけれど 溶岩が固まるときに六角形を形成しがちなのは、 つまり、こういうことらしい。↓↓↓ 興味がある人は読んでみてね。⇒柱状節理のでき方 それにしても100,000年前かあ...想像もつかない時間だよね、100年も生きない我々人間には。 そんな大昔にここに溶岩が流れて、その80,000年後に今度は氷河が流れて... 今、その上にこうして私たちが立っていると知るのは、なんだか不思議な感覚。^^ さて、悪魔の石柱群を後にし、まだまだ歩くよ~。 ここから2マイル(3.2km)行ったところに、Rainbow Fall(レインボーフォール)という滝がある。 そこは、水しぶきのせいでいつも虹が見られることから、そう呼ばれるようになったという。 ポストパイルのシャトルバスのバス停まで戻って、そこから少し先までバスに揺られると レインボーフォールまでもう少し近くのバス停で降りられるとも聞いたけど、3kmくらいなら歩けるかな。 トレールの右手に流れるのは、美しいサン・ホアキン川(San juaquin river)。 まったくの平地というわけではないけれど...まあ、そんなにキツいトレールではないという感じ。 景色はそれなりにいいので、のんびり、ゆっくり歩いていく。 あ、いいな~お馬さんに乗ってこんな景色のいいところを散歩するのは♪ 写真を撮ったり何か食べたりしながら歩いていたら、お馬さんたちに追い越されちゃった。 まだ着かないの~? いい加減疲れてきた...と思ったころ、ようやくレインボーフォールに到着! あ、ホントだ~、虹だ! 虹が見えるよ~!! ^^ それもダブルで~! 動画も撮ってみました♪ ⇒http://www.youtube.com/watch?v=Bcx1F9IDBV0 ちょっと先に、下に降りられるところがある。 一段が普通の階段の二段分はあるし、なんだかスゴく降りにくい階段なんだけど... それにしても、これって上に戻ってくるときがものすごく疲れるのでは?? ^^; 下からはあんまり虹が見えないのね。 高さは101フィート(30メートルほど)なので、そんなに巨大な滝ではない。 滝って好きなんだけど、どうしてもカメラをかばっちゃって近くに寄り過ぎるのを躊躇しちゃうんだよね。 次の小旅行でどこかの滝に行くことになる前に、ウォータープルーフのコンデジ買うぞ!! そして...予想通り、階段を上がって戻ってくるのはものすご~くキツかったのであった...^^; さて、レインボーフォールも見たし、帰途につきましょうか...というわけなんだけど 実はここから最寄りのシャトルバスの駅に行くまでが、今回のハイキングで一番キツかった。(涙) 距離にすると1.5マイル(2.4km)程度で、それほどでもないんだけど... トレールの3分の2ほどが、傾斜がものすごいことになっていて 坂道なんだけど、まるでちょっとした階段を昇っているような感じ。 しかも、地面は乾いていて、踏み固められた状態からは程遠く、パサパサと砂っぽい。 まるで海岸の砂の上を歩いているみたい。 山歩きをしたことがある人なら想像つくと思うけど、平地を2.4km歩くのと 上り坂を2.4km歩くのでは大違いなのである。 ほんの2.4kmがまるで10kmくらいにも感じられるんだよ~。(涙) 息が切れる。 自分でも信じられないくらい、息が切れる。 いくらなんでも、私ってそんなに運動不足だったわけ??? そう悩みたくなるほど、息が切れる。 でも、それには理由があった。 実はこのあたり、標高7400フィートから7700フィート。 メートルに直すと、2255メートルから2346メートル。 ...ちなみに富士山の5合目が、標高2300メートル。 そんな空気の薄いところで、思いっきり上り坂のトレールを歩いているんだもの! 息が切れて当たり前じゃないか~~~!!! 途中で何度も何度も止まった。 ゼィゼィゼィゼィ... も~、山歩きなんて、マゾな趣味としか思えんじゃないか~。 もともとアタシなんて、写真を撮るのが最終目的なんだから、山歩きなんてしたくないのに~。 ...もう歩けない。誰か迎えに来て... ...シャトルバスの駅にはまだ着かないの~? ちきしょー、あとどんだけ歩けばいいんだよ~~...足が痛いよ~。 こんなに苦しいと思ったのって、ひょっとして中学校の持久走大会以来? ジーンズを穿いてきたのは間違いだった。 上り坂で一歩踏み出すたびに太腿が痛いし、生地は重いし... あー、馬に乗ってきた人が羨ましい...アタシにも馬ちょーだい... 日光の華厳の滝なんて、親切にもエレベーターが付いてたよねえ?! こっちは、美しいものが見たけりゃ、自分の足で歩いてそこまで行けってか? あ~もーこんなとこ、一度来ればたくさん! この後はもう数年来てやるもんか!! そんな風に頭の中でグチグチいいながら、死にそうになって坂道を登った...(涙) 息も絶え絶えになっている東洋人のオバちゃんを見て、リスさんも笑っていたに違いない。 もうダメだ...と思ったころ、やっとバス停がある最終地点に到着した。 売店があったので、二人でアイスクリームを買って食べながらベンチで休んだ。 これまで生きてきて、アイスクリームがこんなに美味しいと思ったことはなかったかもしれない。(笑) ホント、この日は久しぶりに疲れた。 でも、楽しかった。^^ (翌日から筋肉痛でガタガタになったけど) ↑まだ筋肉痛が消えてないmari_caとJにポチっと応援ありがとう♥ ★撮影場所★ Devil's Postpile National Monument 有名なヨセミテ国立公園から、シエラネバダ山脈を越えた東側に位置する国定公園。 マンモススキーリゾートから行ける。 冬の間は積雪のために道が閉鎖されてしまうので、訪問は6月中旬から10月中旬まで。 ⇒公式サイト(英語) ⇒Map
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by mari_ca
| 2010-08-25 00:01
| Nature
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