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ザイオンである。
私もJも大好きな、ユタ州の国立公園。 去年の7月に初めて挑戦したザイオンのナローズへ、再びやってきた。 バージンリバーという川の流れの中を歩くハイキング、といえばわかりやすいだろうか。 前回の初挑戦では、一応ウォーターシューズを履いていたものの ああすればよかった、こうすればよかった...と思わされることがあまりにも多すぎた。 その一つは、トレッキングポールと呼ばれる杖を持参したほうがいいこと。 (ザイオン国立公園のゲートの前にある店で、木製の杖をレンタルもできるらしい) というわけで、コストコで購入したトレッキングポールを一本ずつ持って乗り込んだ! もう一つは... これは私が前回非常に後悔したことなのであるが 水に濡らしたくないものは持ってこないほうがいいのである。 私の場合、バージン川の水がいったいどのくらい深くなるのか知らなかったこともあるのだが 前回はアホなことに、デジイチカメラをナローズに持ち込んでいたのである。(涙) 途中、予想をはるかに超える水の深さを経験することになり なにがなんでもカメラだけは水没させたくない!!!! とそれだけが気がかりで ハイキングそのものを楽しむ余裕がなくなってしまったのである。 なので、今回は水に濡れると困るものは一切持ち込まなかった。 使用するカメラは、完全防水タイプのコンデジのみである。(富士フイルムFinePix Z33WP) 防水とされるカメラにもいろいろあり、水が入り込まないケースの中に閉じ込めるタイプもあるようだが これはカメラ丸ごとで10フィート、約3メートルまでの深さの水に浸かってもOKというシロモノ。 手に持っていると水流に流されてしまいそうなので、首から下げていくことにした。^^; 美しいナローズでデジイチを使ってアートな写真を撮りたい...という欲求がなかったわけではない。 けれど、ナローズの美しい写真はプロの写真家がたくさん撮っている。 別に私がムキになって撮ろうとしなくてもいいだろう... そう思った。 そして... バージン川をさかのぼり出してほんの数分で、デジイチなんぞを持ってこなくて本当によかった!! 私は心からそう思ったのである。 理由は... 川の水が前回をはるかに上回る深さであったから。 ちょっとちょっと、なんだかスゴイことになってないか、ちょっと前を行く人たち...?!?!?! 川には見ての通り「陸地」がある部分が少なくないので そういうときには陸地の上を歩いていくことにしていた。 ところがここは...水しかない! 前回は、一番深いところで足の付け根あたりくらいだったと思う。 ところが今回は...身長163cmの私が、胸まで水に浸かった。^^; 実はJはバックパックの中にiPhoneを持ってきていた。(笑) 念のため、ジップロックバッグを2重にしてその中にiPhoneを入れてはいたものの... やっぱり水にどっぷり浸すことになるのは不安なので避けたい、という。 濡れてはマズいものをすべて車の中に置いてきたカシコイ私なんて 深いところではもう開き直って泳いじゃったっていうのにね~。(笑) 水の中を歩く、というのは実は想像以上に大変である。 しかも、川なので流れのある水である。 1歩踏み出しては、手探りならぬ足探りでグラつかない石を探し出す。 その上に足を乗せ、今度は杖を使いながら身体の安定を確保、別の足でまた1歩。 そう書くと簡単なようかもしれないが、実際には 「右足出して(ここで3秒)杖出して(ここで1~2秒)左足出して(3秒)杖出して(1~2秒)」 これを繰り返すわけ。 そう、こんな速さでしか前進できないのである。 なので、たとえば10メートル進むのに、ものすごい時間がかかる。 川の水はキレイではあるが、歩く人たちのために泥が舞ってしまい、底が見えない。 浅いところは石が見えるのでなんとなく深さの予想がつくけれど 石が見えないところはいったいどのくらいの深さがあるのか?? 一応杖を持ってきたのでそれでツンツンしてはみるものの、どうも深さがわからないこともある。 また、大きな石を足場にしようと一歩踏み出したとたん、その石がグラっと来て焦ったりもした。 川を上るにつれ、水流は激しくなるし、ゴロゴロと大きな石は多くなるし、歩くのが困難になってきた。 川の片岸からもう片岸へ渡るにしても、大きな石が転がっていて、荒い水しぶきがあがっているような場所を選んだほうがいいのか、濁っていて底が見えないけれど、水は比較的穏やかに見える場所を渡ったほうがいいのか...うーん、悩む。 カメラに関しては正解だったものの、今回もまた「ああすればよかった!!」と思うことが複数あった。 一つは、杖を握る手にものすごく力が入ってしまうので それなりのスポーツ手袋?を持ってくればよかったなあ、ということ。 もう一つは靴である。 私たちが履いていたのは一応ウォーターシューズではあった。 けれど、これは海際で遊ぶときに履くようなタイプで、水の中を長時間歩くのにはむいていなかった。 もっと靴底がしっかりと固い、ハイキングシューズのようなタイプのほうがよかったと思う。 (専用の靴を例の店でレンタルできるらしいけどね) 前回よりもナローズの奥に行くことは行ったものの... やっぱり体力の限界はやってくる。(笑) いや、正確にいえば、体力の50%を残しておかないと、戻れなくなってしまうのだ。 だから、ああ、このあたりでUターンしないとマズいかも...という場所で引き返すことが大切だ。 Jはもう少し先まで行きたそうだったけれど、私はもう限界だった。 これ以上進んだら、帰路がマジで大変になっちゃう... 日影が続くと濡れた身体も冷えてくる。 小さいけれど太陽の光が差し込んでいる陸地で数人が休憩していた。 私もそこで一休み... ジップロックバッグに入れて持ち込んだ食べ物を食べ、ボトル入りの飲料水を飲む。 ああ、なんて美しい場所なんだろう。 水の中を歩いているときには、転ばないように足元ばかり見ているので ナローズから上を見上げるとどんなに美しい光景がそこにあるのか、忘れていた。(笑) 結局、ここでUターンすることにした。 帰路は、水の流れに逆らわないことになるので、往路よりは楽である... といいたいところだが、今度は流れに押されて前に転ばないように身体を支える必要がある。 水流に押されてひっくり返れば、大きな川底の石に頭をたたきつけるかもしれない。 結局、行きも帰りも一歩一歩が真剣勝負なのだ。 ただ、川幅が広くて比較的水流の穏やかな場所では、泳ぐこともできて楽しかった♪ 先に泳いだ私が陸地部分から荷物を受け取って、Jも泳いでみてるけど...ぷっ、犬みたい!!(笑) ちなみにここのあたりの水の深さは不明。 だって私の足が川底につかなかったから。^^; えっちらおっちら歩き続けること数時間。 やっと出発点に到着~。 ずっと水に浸かっていたので、なんだか全身がふやふやな気分。 川の水をポタポタ滴らせながら、ナローズの入り口から1.6kmほど歩くと そこにはシャトルバス乗り場がある。 「オツカレさま~♪」とばかりに、カワイイ仔リスが見送ってくれた。^^ 去年初めてナローズ入りしたときは、合計3時間半かけたものだ。 果たして今回は...? デジカメ写真には撮影時間が記録されているので、それで見てみたところ... シャトルバスから降りたのは朝の10時半。 そこから1.6km歩いてナローズ入りし、Uターンしてスタート地点に戻る。 再び1.6km歩いてシャトルバス乗り場に戻って来たのは... 午後3時半になってましたとさ。( ̄▽ ̄;) 途中で休憩したとはいえ、5時間かかったというわけね。 ところで、このリバーハイキングを終えた翌日、そして翌々日、さらに翌々々日と 私のふくらはぎはとんでもない筋肉痛を体験し、まともに歩くことさえできなかった。 いやはや、川の中を歩くというのは、思ったよりも筋肉を使っているのだなあ... でも楽しかった。 あんまり歳とって体力がなくなる前に、また挑戦したい。 今度はもっとしっかりした靴履いて、手が痛くならないようにスポーツ手袋して...ね。 ↑無事にナローズから戻ってきたmari_caとJにポチっと応援ありがとう♥ ★撮影場所★ Zion National Park、Utah ユタ州にある、593平方キロメートルの国立公園。 ラスベガスからは車で約2時間半から3時間。 赤い岩山、緑の木々、青い空、そこに澄んだ水が流れるバージン川が合わさった光景は、ただ美しい。 The Narrowsは全長25.7kmにも及ぶRiver Trail。 本格的なCanyoneering(峡谷探索)をする人は、当然ながらナローズの天辺から スタートし、岩と岩の間を降りてくることになる。 でも、そんなの一般人には無理無理... 私たちがしたように、川下から適当なところまで攻めるのが無難なこと間違いナシ。^^; ⇒Map
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by mari_ca
| 2011-09-16 18:09
| Nature
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