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オレンジカウンティのSanta Ana市周辺には、もうかれこれ15年以上ホームレスをやっているらしい有名な女性がいる。
「ビバリーヒルズ・ホームレス・レディ」と呼ばれたりもしているこの女性、年齢は40代くらいだろうか。 なぜそんな呼び名がつけられてしまったかというと、この女性、ホームレスには絶対見えないのである。 まさか食費を削って服を買っているなんてことはないだろうが、着ているものはたいてい小奇麗で、黒でモード系の、どちらかといえばセンスのいい服。 普通の人がイメージするようなホームレスが、何日も洗っていないボロボロの薄汚れた衣服を身につけているのとは大違いである。 常に外で暮らしているためにさすがに顔や腕は真っ黒に焼けていて、その辺はちょっとホームレスっぽいといえばそうなのだが、サングラスなんぞもかけていたりして、事情を知らない人が彼女を見かけたら、小金持ちの奥様の午後のショッピング帰り...としか見えないであろう。そんな彼女の存在に気づいた地元の人たちが、「ビバリーヒルズ・ホームレス・レディ」と噂するようになったらしい。 実は以前、知り合いのまた知り合いの男性(50代)が、彼女にヘルプの手を差し伸べようとしたことがあったと聞いた。 といってもこの男性は真面目なクリスチャンでしかもゲイ、女に餓えているのでホームレスでもいいから...などという不純な目的は皆無で、自分はホームレスの人たちが利用できるシェルターを知っているので、よかったらそこに案内しましょうか?...と彼女に声をかけただけだというのだが、当の彼女はいきなり激怒。 どうやら売春なりなんなりを持ちかけられたと勘違いしたらしい。 (というのはそういうことを持ちかけた人が過去にいたということか) 警察を呼ぶわよ!と怒鳴られ、唖然としつつも逃げ出した男性。 それ以来彼女の姿を見かけても話しかけることはない。 It's best to let sleeping dogs lie、さわらぬ神にたたりナシ...である。 オシャレにホームレスして15年、まだそれほど歳でもない彼女、今後もこのままビバリーヒルズ・ホームレスでありつつけることだろう。 Top▲ |
by mari_CA
| 2006-08-29 22:58
| アメリカ人って...
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