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友人Jは病院の手術室勤務である。
麻酔技師の仕事をしているのだが、医療現場でしか見られないような、興味深い話をときおり聞かせてくれる。 そんなJの最新エピソードは、手術直前で体調を壊してしまった外科医の話。 なんでも先日の心臓手術のケースで、患者に全身麻酔もかけ、胸部も切り開き、さて心臓の悪いところを治しましょうか...というところで、担当の外科医が突然酷い腹痛を訴えだし、みるみるうちに床に崩れ落ちてしまったそうなのだ。 とても立っていられないというので、手術室の床に横になってウンウン唸り続ける心臓外科医。 もう一人心臓外科担当の医師はいるのだが、あいにくこちらはバケーションの真っ最中... 結局手術はキャンセルになったというのである。 「え?でもその患者ってすでに胸部を切り開かれてたんでしょ??キャンセルって?」 「うん。だから何もしないでまた縫いつけたの」 うわ~~~~~、そんなことがあるんだあ。 盲腸のような小さな手術とは違って、心臓を一旦体内から取り出して手術をするのだろうから、切り開かれた部分だって小さくはないはずである。 それなのにキャンセルだなんて、患者さんもツイてないというかなんというか... でも外科医の先生がそこまで具合が悪くなったとしたら、そんな状態で無理矢理手術を決行するっていうのもかえって不安かもしれないのは確かだなあ。 ちなみに現在、南カリフォルニアではホウレンソウによるE. coli(イーコライと発音)、日本でいうところのO-157の被害が広まっていて、この心臓外科医の酷い腹痛もこのせいではないかという話。 外科医の先生は翌日にはなんとか治り、その翌日には別の手術を担当してたそうなのだが、胸部を開けて何もしないでまた縫い付けた患者さんはどうしているのだろうか。 縫った傷が完全に癒えてからあらためて手術をするのか? まさか縫ったばかりの傷を、衣服の糸目をほどいていくようにプチプチと糸を切っていって、再び開くなんてことはしないよね??? それにしても、全身麻酔から目覚めた後、事情を聞いた患者さんは驚いただろうなあ... Top▲ |
by mari_CA
| 2006-09-16 22:50
| ちょっとびっくりな話
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