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ペットフードのリコール騒ぎはまだ収まっていない。
しかも詳しい情報が伝わっていないというのか、店によっては「当店では問題になったアイムスの缶は販売しておりません」などと張り紙を出しているところもある。 これは間違っていて、正確には「アイムス社が販売していた缶の中の数種類に、問題とされる小麦グルテンが含まれていたのでリコールされた」のであって、しかもこの小麦グルテンが使用されたといわれているペットフードの銘柄はドッグフード、キャットフードと合わせて100にも上る。アイムス社だけをどうのこうのいうのは、間違った情報を消費者に伝達してしまうであろうし、そしてそれは更なる混乱を招くと思うのだ。 さすがにペットショップは正しい知識を持っていて、問題とされた缶の餌「だけ」が商品棚から外されている。だから実際にはウワサとしてささやかれている「3分の2がガラガラ」状態とはほど遠い。 しかしペットのオーナーの不安はまだまだ消えない。 そんななか、オーガニック商品で有名なWhole Foodsというでペット用とかかれた肉が販売されているのをみかけた。 まだ若そうな店員の男の子がそれらを並べているのを見て、友人Jが話しかけている。 「それってペット用なの?もしかしてリコール騒ぎがあったから新しく始めたとか?」 「いや、実は今までも冷凍で販売はしていたんだけれど、今回例のリコール問題がおこってからペット用食肉について質問してくるお客さんがいきなり増えたんで、こうして冷凍してない状態のものも店頭に出すようになったんだ」 やはり何が入っているか把握できる手作りのほうが安全だと思う飼い主が増えつつあるのだろう。 で、そんな騒ぎに便乗して(?)一つつみ購入してみることにした。 生肉を与える「ローフード」食餌法というのもあるが、さすがに今まで缶の餌とドライフードしか食べたことのないうちの猫たちの消化器官には負担が大きそうなのでダメ。 ネットで調べるとやはり肉の赤っぽさが取れるまで火を通すべきとある。 なんだか人間の食事を作るより緊張する。 そういえば私が子供の頃、実家の母は豚の細切れ肉にキャベツを軽く刻んだものをフライパンで炒めて、それをドライタイプのドッグフードの上にかけて、当時飼っていた柴犬に与えていたっけ。缶のドッグフードは食べさせていたのだろうか。よく覚えていない。しかし犬のほうも特に嫌がる様子もなくムシャムシャとそんな手作りの餌を食べていたと思うし、しかも17年くらい生きたと思うから、それなりに体に良かったのかもしれない。(ドライフードも与えていたことで栄養不足にはならなかったのだろう) それはともかく手作りキャットフード挑戦である。 ビタミンが入っているという、見た目はまるでサラダのドレッシングのような猫用のソースも購入。これを上からかければ美味しそうな味になるかな? ネットで見たレシピには卵を入れてもいいとあるので一つ入れてみる。 肉を炒めるニオイが漂ってくる。 「なんだか結構いいニオイじゃ~ん!」とJ。 そしてこの通り。見た目はそんなに悪くないじゃない? よく冷ましてから、お猫さまたちへ... しかし... ... ニオイを嗅ぐピーチちゃん。 でもクンクンしただけで口をつけてはくれなかった。 他の3匹も同様... いつもなら皿を下に置く前からぎゃーぎゃー催促し、競うように食べ始めるというのに、今日は見事にそっぽ向かれてます... ...なんだか悲しい... せっかく健康のことを考えて作ったのにー! 水だってこのあたりの水道水は尿道結石の原因にもなりうると聞いたんでボトル入りのミネラルウォーターを与えていて、それにオーガニック商品を扱う店で買ったペット用の肉を使った手作りのごはん。 ...グルメじゃないですか、まったく~! 誰も食べてくれないままどんどん表面が硬くなってゆく手作りご飯。 その横でピーチはあてつけがましく(?)水ばっかり飲んでくれるし。 まるで「お腹空いちゃったけどあんなの食べるくらいなら水飲んでたほうがまだマシ」といわんばかり。ランディはランディで人の顔を恨めしそうな顔でジーっと見つめてるし、みいちゃんはニオイを嗅いでそのあとカーペットを引っかいて埋めようとしたし、別室のティーニーも食べないままボーっと座ってる。 30分くらいそのままにしておいた。 空腹に我慢できなくて食べるのでは?と思ったからだ。 Jなんて自分の顔をお皿に近づけてムシャムシャと食べる振りをし、「んんんん、美味しい~」と猫たちにデモンストレーションしていた。(アホか、と猫たちの顔が言っていた) 結局、根負け。 だって食べないんだもん。 飼い猫、特に家の中で一生を過ごす完全室内飼いの猫にとって、食事というのは一日のうちで一番楽しみなイベントであろう。 それを奪うことは出来ないのだ。 やれやれ...と、戸棚から猫缶を取り出し、パッカン...と開けると、すでに猫たちはそわそわし出している。 いつのもように缶の餌にドライフードをトッピングして与えると、待ってましたとばかりに食べだした。 ああ、健康のためといって手作りのお菓子を作ってみたのに、こんなのよりも市販のスナック菓子が食べたいなんて子供に言われた母親の心境ってこんなだろうか。 日ごろから飼い主がせっせと手作りの餌を作って与えてきたならば、こんなことは起こらないのかもしれない。 しかし、うちの猫たちは100%市販の餌で育ってきてしまった。 もちろん、それが猫の健康のために一番いいと考えた末のことである。 ところがペットフードのリコール問題が発生し、本当に安全な餌とは何かと考えさせられた。 しかし食べてくれないものはどうしようもないのである。 あの肉、半分冷凍したのが残ってるんだよね。 どうしようっかなあ... とほほ、である。 Top▲ |
by mari_ca
| 2007-03-30 07:44
| 猫
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