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安否を気遣ってくださった皆さま どうもありがとうございました。 幸いにも我が家は避難命令を受けることもなく、 猫たちも全員ノンキにゴロゴロしております。 Jの甥と姪も、火事の一つにかなり近かったにもかかわらず大丈夫だったようです。 しかし現在(23日)でも16ヶ所が燃え続けており、まだまだ安心できるような状態ではありません。 失われた家は1,200戸あまり、燃えた土地の総面積はほぼ10万ヘクタール(東京23区の面積がおよそ6万ヘクタール)とついさきほど発表されましたが、 まだまだ完全鎮火までには時間がかかるようなので、この数値は上昇し続けると思います。 今年は通常の5分の1の降水量、現在の湿度はなんと8%!乾ききってます。 ああ、効果があるのであれば雨乞いダンスでもしたい... ********************************************************* さて... 本日、サンディエゴの友達数人に電話したところ、心配したとおり実際に避難命令が来て家を離れなければならなかったというのが数家族。 いつ避難令が来てもいいように、玄関わきに必要なものをまとめて置いてあるという家族が一つ。 ただ、その友人によると、サンディエゴは2003年の大山火事を経験したことから、こういった事態にかなりナーバスになっていて、おそらく必要以上、つまり被害にはあわないだろうと思われるけれど、万が一を考慮して...といった地域の住民をも避難させているようなので、ニュースで聞くような25万が避難...という状況になっているのではないか、とのこと。 ...こちらはサンディエゴで避難した人たちが集まるクァルコムスタジアムを訪れたシュワ知事... ...の写真撮ってる人も結構いたりして...やっぱりまだ「知事」っていうよりも「俳優」シュワなんだろうな... ^^; うちの周りは、風向きのおかげで我が家の上空は今のところ青い空が見えているものの、空気の汚れは昨日よりさらにひどい。焦げ臭いったらありゃしないのだ。 外の空気が入り込まないようすべての窓をぴっちりと閉め、猫が汚れた空気を吸わないように「家庭内サンクチュアリ」を作っている。 必要最小限の外出にとどめるようにニュースで言っているので、当分は「山火事ひきこもり」だろう。 風は昨日、一昨日に比べたらかなりおとなしくなったが、それでもときおり、思い出したように突風が吹く。 子供の頃の私には、山火事は非現実的なものだった。 山火事って怖いんだな...と思ったのは、実はディズニーの「バンビ」の絵本からであった。 必死で逃げる動物たち、そして確かバンビのお母さんは逃げ遅れて死んじゃうんだっけ? とにかく、子供心に「山火事って怖いんだ~!」と思ったことを覚えている。 けれど、山火事はやっぱり埼玉の所沢に生まれ育った私には、現実に体験するような災害ではなかった。 それなのに、こちらに住むようになって驚いた。 だって毎年のように山火事がおこっていたから。しかも、規模がとんでもなく大きい。 もしこの土地に人間がまったく住んでいなかったとしたら、山火事というのは木々にとっても必ずしも悪いだけのものではないはずである。 自然の中で数十年に一度、大規模な山火事がおこるのは普通だし、セコイア国立公園に行ったときに知ったのだが、あの辺りの巨大な松の木は、山火事の熱によって実、つまり松ボックリが開き、種が落ちるのだというから、多くの木々にとって山火事というのは一生のうち何度か経験する普通のイベントだったのだろう。 ただ、大昔と違い人間が住んでいる今は、山火事は災害以外の何物でもないが。 このあたりでの山火事の原因というのは、もちろん自然発火もあるのだが、人間の手によるものも珍しくない。それは放火の場合もあり、またはメキシコからの不法移民が夜になって寒さをしのぐために山の中で焚き火をしていたのが広がってしまったり、数年前には、山の中で道に迷ったハンターが仲間に自分の位置を知らせるために火を焚いて煙を出そうとしたところ、巨大な山火事に発展したという例もあった。 今回の16件の山火事のうち一つは、工事現場でなんらかの重機を使って作業をしていたところ、なんとそこから散った火花が森に火をつけたのだという。(罰金がすごそう!) 日本人にいると一番怖い天災は、やっぱり地震だろうか。 カリフォルニアも実はRing of Fire=環太平洋火山帯の上にあるので、地震はいつおきてもおかしくないのだが、日本に比べたら体感できる地震はかなり少ない。 ただ、こうして山火事は毎年「必ず」発生し、数年に一度、いや、ひょっとしたら数十年に一度かもしれないが、このように大災害となる。 そういえば10年以上前、竜巻とそれを追いかけるマニアな人たちをテーマにした「ツイスター」とう映画がヒットしたとき、アメリカ南部のミシシッピ州出身の友人は、あの映画は大嫌いだと言った。 理由は、彼女の生まれ育った土地では竜巻は人の命を奪い、家々をバラバラ・ズタズタにし、何もかもメチャクチャにしてしまう自然の脅威で、人々にとっては恐怖以外の何物でもない。 なので、それを題材にハリウッド映画を製作して金儲けをする人がいるという事実に耐えられない、というのである。 普段まったくといっていいほどTVを見ない私が、昨日、今日とニュースをつけっぱなしにしている。 メキシコ系の女性がインタビューに答えていた。 「昨夜、2時半ごろだったかしら...突然電話が鳴って...何かと思ったら『今すぐそこから出るんだっ!』って大声で。避難命令だったの。この辺りは安全だって聞いてたんだけど...」 サンディエゴ在住の私の友人たちも含め、避難しなくてはならなかった人たちはクタクタだ。 ゆっくりと寝る暇さえもない消防士たちも、疲れきっていてクタクタだ。 火はやや収まりつつあるような気もするけれど、やっぱり金曜ぐらいにならないと、鎮火したといえる状態にならないらしい。 それにしても、今回の山火事で燃えているところのうち数ヶ所は、今まで私がカメラを担いで遊びに行ったところでもある。 北カリフォルニアのように緑にあふれた美しさではなかったが、砂漠地方の山なりの、それなりの美しさがあったと思う。 それが、すべて黒焦げになってしまった。 木というのは逞しいもので、それでもまた数ヶ月すれば小さな緑色の芽を出していたりするけれど、元通りになるまでは何年もかかることだろう。 なんとも、悲しく、哀しい。 ところで... (↓をクリック...)
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by mari_ca
| 2007-10-24 06:31
| Nature
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