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前のハチドリが作った古巣をリモデルして再利用していた
以前の巣主とは別の種類の「ハチドリかあちゃん」。 数日前から抱卵に入ったと見え、私も毎日遠目にではあるが観察していた。 ところが...予期せぬ事故がおきてしまったのである。 続きは↓をクリックで。
玄関を出て階段を降り、まだガーガー枝を切っている庭師が木の上にいるにもかかわらず とりあえず巣がくっついている枝を取り上げた。 中身は空っぽ。 卵があるはずだと思ってたんだけど... ...と、すぐ近くのコンクリートの通路の上に、小さな小さな... 1.5cm×1cmくらいの楕円形の、白い卵があった...のだが...残念なことに割れていた。 まだ卵の中では何も始まってなかったらしく、ごく少量の黄身が流れ出している。 褐色の顔をしたメキシコ人の庭師は、ノコギリのスイッチを切り木から降りてきた。 どうしたの?とスペイン語訛りの英語で聞くので、巣があったのだ、と答えた。 卵がもう一つあると思うのだけれど見つからない...というと 地面に落ちている枝をかき分け、一緒に探してくれた。 しばらく探したのだけれど、見つからない。 ひょっとしたら最初から一つしかなかった可能性もあるけれど。 結局、空っぽになってしまった巣は私が持ち帰り、バルコニーに置いておいた。 落とされた枝はゴミ扱いされるだろうし、たくさんの小さな楽しみを与えてくれた この小さな小さな巣が一緒にゴミになってしまうのは残念な気がしたからだ。 実際に手にしてみた巣は、思ったよりも小さい。単三電池と並べるとこんな感じ。 裏側を見ると、クモの巣でガビガビに固められている。 内側は想像以上にフワフワだった。 動物の抜け毛などを集めて敷き詰めたように見える。 せっかく抱卵しだしたというのに、残念。 けれど、枝を切り落とした庭師とアパート側を責める気はない。 人間の暮らしの近くで育児をしようとしてしまう鳥が背負うリスクという気もするし たとえば自然の中で繁殖しようとする鳥たちだって、 毎回毎回ヒナが100%育つということはあまりないと思うから。 ただ...巣があったあたりをブンブンと飛び回るおかあちゃんの姿には...ちょっと心が痛んだ。 しばらくの間「そこにあるはず」の巣を探していたようだが、やがて、諦めたらしかった。 スーパーマリオにも似たメキシコ人の庭師はといえば... 枝を落とす作業を終えたあとも、巣があった場所の下に落ちている枝をかき分け 私が探していた卵を見つけようとしてくれているようだった。 (優しいね) 私がハチドリの撮影をしていることを知っていた、アパートの向かい側に住む男性は キョロキョロしながら巣があったあたりを飛び回るおかあちゃんを見つめる私に向かって 「仕方ないよ」というかのように、眉をちょっと上げて悲しそうに笑った。 そう、仕方ない...のである。 庭師だって巣があったことなど考えもしなかっただろうし、これは虐待とは違う。 ポジティブに考えれば、ヒナが孵ってなくてよかったとも思う。 中身がドロドロの卵には、生き物としての「意識」はまだない。 生まれたてのヒナが冷たくなって地面に横たわっているのを見るのはやっぱり気の毒だから。 このおかあちゃんには、またどこかで頑張って卵を産んで育てて欲しいと思う。 まあ、野鳥だし、一度こんな事故が起こってしまったからといって、 その後、長い間落ち込んでるとは思わないしね。 産卵からヒナが孵るまでわずか2週間ちょっと。 そのヒナが巣立ちするまで2週間ちょっと。 そんな、あっという間に次の世代を世の中に送り出すハチドリのことだ。 一度くらいそんなことがあったって大丈夫なようになっている。 今度は人間の手が届かないような、もっと高い木の上で産卵してくれればいいなあ。 それか、住宅地のど真ん中じゃなくて、山の中とかね。 (そっちはそっちでヘビ等の敵がいるのだろうけど...) ↑負けるなおかあちゃん!頑張れおかあちゃん!...とハチドリ応援ポチありがとう♥ Top▲ |
by mari_ca
| 2008-04-08 04:16
| 鳥
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