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越してきたアパートは2階建ての建物の2階部分で、玄関は外階段を登ったところにある。
その階段の真横には、2階の屋根よりも高くそびえる木が生えていて、越してきた日、たくさんのダンボールを運び入れながら、これっていったい何の木だろう?と見上げた。 ん? アボカド~~~?! なんと、こーんなに大きくなったアボカドの木! アボカドは大きな木になる実だと聞いたことはあったし、これまでにも、自宅で食べたアボカドの種を、知り合いに教わったとおりに半分水に浸け、それが発芽して少し成長させたりしたこともあった。 (結局大きくなる前に枯れちゃったけど) でも、こんなに大きな木となって、しかもこんなにポコポコ実をつけてる状態なのは初めて見たよ。 今ではアボカドなんて日本のどこにでも売ってるんだろうし、珍しくはないのかもしれないけれど、私が10代の頃、少なくとも我が家でアボカドを普通に食べるなんてことはなかった。(今でも日本にいるうちの家族がアボカドを日常的に食べているとは思えないけど) 気取りたい年頃だった当時、アボカドという響きにはなんだかトロピカルな雰囲気がつきまとっていて、パパイヤやマンゴーなどというハイカラな果物のように、どことなく憧れる対象であったように思う。 (書いてて恥ずかしいよ、も~) アボカドという名前は聞いたことがあったものの、実際には食べたことなんてなかった。 ある日のこと... 都内の某輸入食品の専門店で、私はこのアボカドとやらを2個購入した。 いくらしたか覚えてないけれど、決して安くはなかったと思う。 特に、お小遣いで生活している10代の小娘にとってはね。^^; でも、ああ、これがアボカドか~。 外国人ばかりが買い物してるこんな店で、こんなの買っちゃう私って、いかにもトロピカルなフルーツに慣れてますって感じでカッコよくない?! ...というアホな自意識があったことは間違いなく、今になって思うと非常に、こっ恥ずかしい。 ※写真はこちらから拝借 でね、そんなアボカドを都内のオシャレな(と勝手に思ってた)店で買い、埼玉の実家に持ち帰ってね、 ほらほら、アボカドを買ってきたよ!と家族に見せて自慢したような記憶がある。 ところが... 生まれて初めてアボカドを口にした日本人はおそらく9割方、「なんじゃこりゃ?」と感じるのではないかと思うのだが、そのときの私の反応もまったくもって同じだった。 トロピカルフルーツ独特のジューシーなモノを想像していた私の口の中に広がったのは、薄切りにした消しゴムのような舌触りの、美味しくもなんともない、妙~~~な物体だった。 今になって思うと、あれはまだ完全に熟してなかったんだと思うんだけど... そのときはそんなこと知ったこっちゃない。 というより、そもそもアボカドって本来どういう味がするべきかわかっていないのだから、その状態と味が果たして正しいものなのか判断することもできない。 結局、ほんの少し齧ってみただけでギブアップ。 残されたミジメなアボカドに興味を示したのは父。 「おい、醤油つけて食うと結構ウマイぞ、これ」 ...やだ~...お父さんってば変なの...オシャレなトロピカルフルーツに醤油なんてつけないでよね、まったく... ところが、ずっとずっと後になって、あの時の父の食べ方は意外にも正しかったのだと知ることになる。 アメリカにやってきて知ったことだが、アボカドは刺身のようにして醤油をつけて食べると実に美味しい。 しかも、日本人ならこれに白米があるとさらに美味しい。 まあ、アボカドを巻き込んだカリフォルニアロールなんてものもあるし、米とアボカドというのは合うものなのだろう。 本物の刺身なんて滅多に手に入らなかった留学生時代、一緒に住んでいた日本人のルームメイトたちと、よくそうやって、1cm角に切ったアボカドをわさび醤油であえて、炊きたてのご飯の上に乗せて(炊飯器はあった)食べていた。 「アボカドってさあ、魚だよね~」と、私たちはよく笑いあっていた。 今ではアボカドなんて珍しくもなんともなくなっちゃったけど、そんな時代もあったっけね。 ...で、現在のところの私とJの悩み(?)は、この木になるアボカドを勝手に採っていいものだろうか? 結構高いところになっているのをどうやって採ればいいのか? 手に取る前に熟しているか知ることはできるのか? ...である。^^; ⇒アボカドの種を発芽させる方法(英語版) ⇒アボカドの種を発芽させる方法(日本語版) ↑ちょっとアボカド食べたくなっちゃったらポチっと応援ありがとう♥ 注意:アボカドはとっても美味しいモノなのですが、同時に毒性もあるらしいので、ペットに与えてはいけません。 『果実、種、葉などにはペルシンという物質が含まれており、人以外の動物に与えるものではない。天然ゴムに対するアレルギーを持つ人はアボカドでも症状を発することがある。 インコ、オウム、モルモット、ウサギ、ハムスター、ヤギなどのペット、家畜に与えると中毒症状を起こし、痙攣・呼吸困難などに陥ることがある。ウマ、ウシ、イヌ、ネコ、フェレットに対しても毒性を示すことがある。』(ウィキペディアより) Top▲ |
by mari_ca
| 2008-11-08 18:04
| グルメ的 in California
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