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これまでに何度も訪れた動物園でも、まったく初めて見る生き物に遭遇することはある。
それは動物園に新しくやってきた生き物であったり 飼育舎がないので普段は来園者が見られない生き物を、特別にスタッフが見せていることもある。 この日見かけた生き物は...コレ。 さて、何という生き物か一発でわかった人はどのくらいいるのか...(笑) 実はこれ、センザンコウ。 この生き物も、スタッフが場所と時間を決めて来園者に見せながら説明する対象となっているらしい。 だって、これまでここの動物園には何度も来たけれど...見たことないもん! (いや、実はどこかで展示されているのに、いつも隠れてて見られない...という可能性もあるが) とにかく、園内をブラブラしているときに偶然この場所を通りかかったのだけれど 15人ほどが興味深そうに柵の中を覗き込んでいるのに気づいて自分も覗いてみたわけ。 顔はこんな感じ... んー...意外と可愛いかも?(笑) 爪がなんだかスゴイねぇ。 アリクイみたいだな~と思ったら、歯はなく、長い舌で 実際にアリクイのようにアリやシロアリを食するらしい。 この爪はアリ塚を壊すために発達したらしかった。 英語ではPangolin、漢字で書くと穿山甲。 インドから東南アジアにかけて4種、アフリカに4種現存するという。 このセンザンコウ、見ての通り体全体がまるで松ぼっくりのような硬いウロコに覆われており ウィキペディアによると、なんと中国ではその昔、魚の一種だと思われていたとか。 このウロコは毛が変化したもので、一枚一枚のウロコの縁が刃物のように鋭いので 体を守るためだけにウロコを持つアルマジロとは違い、尻尾を振り回して攻撃もできる。 スタッフの男性がいうには、このウロコは人間の爪と同じで、ケラチンでできている。 敵に襲われるとそれこそダンゴ虫のごとく、くるっとまん丸になってしまうらしいので そうなったら攻撃しようとした敵は手も足もでないことだろう。 そして、珍獣の持つ哀しい運命というのかなんというのか... このウロコが中国では漢方薬や媚薬として珍重され インドではリウマチに効くお守りとされ またアフリカ及び中国では食用とされたほか、やはりこのウロコが魔よけとして使われた。 当然、密漁による乱獲がおこって総数が減り、今では絶滅危惧種指定されている種が多い。 敵から身を守るために得た硬いウロコ。 自然の中ではそれはたいした装甲なのかもしれないが、ヒトというズルい生き物には通じなかった。 なんだか切ないなあ、センザンコウ... ↑珍獣バンザイ!ってことでセンザンコウ君に...ポチっと応援ありがとう♥ ★撮影場所★ San Diego Zoo 2920 Zoo Drive, San Diego, CA 入園料:大人$40 子供(3歳から11歳)$30 3歳未満無料 ⇒Map
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アメリカオオバン(American Coot)という水鳥は、公園の池などで必ずといっていいほど見かける。
マガモと同じように人間のそばによってきて、放り投げられるパンくずなどを待っている。 このアメリカオオバンがヒナを連れている姿も、晩春から初夏にかけてよく見かけるのだが たいていが、濃い目のグレーの産毛に包まれた、やや大きくなったヒナであることが多い。↓ ま、それはそれで可愛いのだけれど... アメリカオオバンのヒナを見るなら、まだ孵化して間もない姿が一番。 だって、え?! これがこの親鳥のヒナ???? って驚くような姿をしてるんだもの。 数年前にも一度ラッキーにも写真を撮ることができて、ブログ記事にしたことがあるんだけど ちょっと前に、動物園の池にて幸運にもこのド派手なオオバン・ベイビーを発見!^^ いや~このルックス、たまりまへんな~。(笑) 往年のパンク親父というか、かつてのヘビメタ野郎が歳くってハゲ始めた感じというか。 アメリカオオバンはオスもメスも同じ色合いの羽を持っているものの 野鳥の多くは、オスが派手でメスが地味な姿をしている。 メスが地味であるというのは、抱卵中に敵に発見されにくいように...というのが理由という説がある。 (オスとメスが交互に抱卵する鳥もいるし、メスも鮮やかな羽を持つ鳥もいるが) 目立たないように地味な色彩を持つのであれば、敵に襲われやすいヒナだって やっぱり目立つよりは目立たない羽色をしていたほうがいいように思えるのだけど... アメリカオオバンは通常、父親も母親も一緒に子育てをする。 こうして口移しならぬクチバシ移しで、両親が交互にヒナに餌を与える様子はほほえましい。 ...けど、なんだかミニサイズの親父に餌付けしているように見えないこともないなぁ。(笑) こんな風に夫婦仲良く子育てしているように見えるアメリカオオバンではあるが 実はカッコウと同じで「托卵(たくらん)」の習性を持っている。 ただし、異種の巣に卵を産む(種間托卵)カッコウとは違い、アメリカオオバンは同種内 つまり「近所に住む同種の鳥である別のアメリカオオバン」の巣に卵を産む。(種内托卵) 彼らは自分の巣の中にある卵の数を数えることにより 自分の産んだ卵と別の親鳥が産み落としていった卵とを 区別することができるとの研究発表もある。 自分の産んだものではない卵が自らの巣にあることを発見した仮親は その卵を巣材の奥のほうに押し込んだり、抱卵できない位置に押しやったりしてしまうので その卵は当然孵化しない。 しかし、それは毎回100%の成功率を保つわけではなく 堂々と産みの親以外の巣で孵化する卵もあるのだが。 アメリカオオバンは通常8~10の卵を産むものの 生まれたヒナの半分が実は栄養不足で餓死してしまうらしい。 別の巣に産卵し自分以外のメスに育てさせることにより 少しでも自分の遺伝子を残す率が上がるのではないか...と専門家は考えている。 自分以外のメスの卵を自分の巣に残されたメスだって、やっぱり自分の遺伝子を残したいはず。 だから、前述のようにどの卵が自分の卵なのか必死で見分けようとしているのだろう。 しかしながら、托卵されたほうのメスも、おそらく自分以外の巣に産卵しているのでは? なんていうかもう、わけわからん...(笑) アメリカオオバンというと、こうして父親も母親も数少ない(マガモなどのようにたっくさんのヒナを連れている家族の姿は確かに見たことない。せいぜい1羽~2羽程度を見かけるのが普通)自分たちのヒナを一生懸命育てている...といった印象が強い。 けれど...ひょっとしたらコレ、自分たちのヒナではない、という可能性もあるわけだよねぇ? うーん...いろいろと複雑なのだね、アメリカオオバンの世界というのは。^^; ↑ど派手ベビーはきっと彼らの実のコ!と願って...ポチっと応援ありがとう♥ ★撮影場所★ San Diego Zoo's Safari Park (旧称:San Diego Wild Animal Park) 15500 San Pasqual Valley Road, Escondido, California 92027 もともとはサンディエゴ動物園の動物繁殖施設。 1800エーカーという広大な敷地で、可能な限り本来の生息環境に近い状態で動物が飼育されている。 檻の中に閉じ込められた動物とは違い、みんな活き活きと幸せそう♪ サンディエゴ動物園とは年間パスを共通しているので、パスを買うとどちらにも行き放題になる。 夏はかなり暑くなる場所にあるので、帽子など、熱射病対策を忘れないように。 ⇒HP ⇒Map
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